2017年04月17日

マンツーマンディフェンス-4


スクリーンに対するディフェンスの対応
マンツーマンディフェンスにとって守るのが最も難しいものの1つは、スクリーンプレイです。
しかし、ディフェンスが適切なプレイを選択することによって十分に対処することが可能です。
スクリーンプレイに対するディフェンスとしては、次の4つがあります。

・ファイト・オーバー・ザ・トップ・スクリーン
・スライディング・スルー・ザ・スクリーン
・スイッチング(アップ)・ザ・ディフェンス
・ショウ・ディフェンス(フェイクスイッチング・ザ・ディフェンス)

スクリーンをかけられるディフェンスは、まずファイト・オーバーかスライドを狙い、安易にスイッチ・ディフェンスをしてはいけません。
スクリーナーのディフェンスは、スクリーンにかかったときにすぐスイッチ・アップができるように備えるべきであり、ショウ・ディフェンスを行いチームメイトがそのままディフェンスできるように手助けしなければなりません。
スクリーン・プレイに対するディフェンスとして最も重要な技術は、チームメイトとのコミュニケーションです。
スクリーナーのディフェンスは、スクリーンをかけられるチームメイトに対して、①スクリーン・ケア、②左右どちらのスクリーンか、③ファイト・オーバーかスライドか、このような情報を与えなければなりません。
スクリーンをかけられるディフェンスは、このようなチームメイトの声を聞いたならば、必ず返事ましょう。
もし、チームメイトの指示通りにディフェンスできずにスクリーンにかかれば、スクリーンをかけられたプレイヤーが "スイッチ" のコールをしなければなりません。
スクリーナーのディフェンスは、スイッチのコールなしで勝手にスイッチしてはいけません。

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2017年01月14日

マンツーマン・ディフェンス-3


ポストマンに対する個人のディフェンス技術
図3-6で示されているようにボールマンのディフェンスが抜かれた場合、隣のディフェンスは "カバー"または”ヘルプ”とコールしてドリブラーに対して出ます。
ドリブルで抜かれた場合のカバーディフェンスを行うことによって、必ずノーマークは出来ます。
そのため、抜かれたディフェンスは、抜かれてもそのまま全速力でボールマンを追いかけて行き(ラン・グライド・ラン)、ボールマンが止まってもそのままヘルプに出たディフェンスのマークマンのところに動きいてローテーションを行います。            
ポストマンのディフェンスは非常に重要なポイントです。
ここに簡単にパスを入れられると、オフェンスは非常に楽になります。
また、リングに近い位置でボールを保持されることは、得点する確率を高め、インサイドからアウトサイドへ簡単にパスを出されると縦の動きを行うことになり、ディフェンスを行うことが難しくなります。
そのために、まずポストマンにボールを持たせないようにディフェンスを行い、ボールを持たれた後もディフェンスが対応の出来るアウトサイドへボールを戻させるようなディフェンスを行わなければなりません。
ポストマンのディフェンスは、1人では完全に守ることの出来ないポジションで、必ずどこかに弱い部分が出来ます。
このためには、多くの場合においてチームメイトからの協力が必要となります。
ペリメーター・プレイヤーへのディナイの原則は、ポストマンへも同じように適用されます。
パスラインに対しては、どのような位置であれ、必ずディナイをしなければなりません。
また、ファン・ディフェンスの原則から、ボールをリングに近ずけるような位置にポストアップさせないようにします。
ポストのディフェンスはゴールラインに近い側からディフェンスポジションを取り、外側にポストマンを押しやるようなディフェンスを行います(ポストにおけるディフェンスポジションの原則)。
mantoman13.gif
ローポスト付近にオフェンスがポスとアップしている場合で、ゴールラインとポストマンが重なるような位置にいる時には、ゴールラインから外へ追いやるように内側の横から身体をかぶせるようにしてポストマンの前でディフェンスを行います(ディフェンス・ザ・フロント、図4-1)。
このような状況では、後ろへのロブパスに対して逆サイドにいるディフェンスプレイヤーが対応しなければなりません。
ポストアップの位置がゴールラインから外れている場合には、ゴールラインに近い側の横からディフェンスをして、パスラインを遮るように手を挙げます(図4-2)。           
ハイポスト付近にオフェンスがポスとアップしている場合、ディフェンスはゴールラインに近い側の横からディフェンスをします(ディフェンス・ザ・サイド、図4-3)。
このとき、あまり前方に出ると、後方へスペースがあるために、ロブパスをされて守ることが出来ません。
ポストディフェンスのスタンスとして次の4つがあります。
  1.ディフェンス・ザ・ビハインド
  2.ディフェンス・ザ・サイド
  3.ディフェンス・ザ・フロント
  4.フル・フロント            
mantoman14.gif mantoman15.gifmantoman16.gif
ポストディフェンスのスタンスとして多くの場合では、2と3が用いられます。
1は消極的なディフェンスであり、オフェンスとのポジション取りで負けた場合になるスタンスです(図4-4)。
4は完全にオフェンスの前に立ち相手にプレッシャーをかけるときに行いますが、リバウンドへの対応が難しくなるのでトラップディフェンスのときや相手のポストマンが非常に強力であり、出来るだけオフェンスから外したい(オミットしたい)場合などに用います(図4-5)。ボールの移動に対しても、ポストにおけるディフェンス・ポジションの原則に従いながら、ポジションの移動を行います。
ドリブルやパスによるボールの移動から、ディフェンス・ポジションの状態が変わり、ディフェンスは最適な位置へ移動しなければなりません。
 図4-6のようにドリブルで上からポジションチェンジをされたときは、オフェンスの上側からのディフェンススタンスからステップスルーをして、オフェンスの前を通り、オフェンスの下側へ回ります。
ステップスルーとは、図4-7の状態から右足を軸足にしてオフェンスの前へ入り、フルフロントの状態を取り、そのまま左足を軸足にしてベイスライン側からディフェンス・ポジションをとります。
ベイスライン側から上へドリブルで移動するときは、この逆の動きをします。 相手のオフェンスが強くてステップスルーが出来ない場合は、ステップスライドでかぶさるようにしてベイスライン側へ移動します(図4-8)。 
ポイントポジションからウイングポジションへのパスに対して、ハイポストのディフェンスはオフェンスの後方を回って、ポジションチェンジを行います(図4-9)。 

ポストマンに対するヘルプディフェンス
ポストマンは、1人ではディフェンスすることのできないポジションでなので、常にチームメイトからのヘルプを期待することによってディフェンスをします。
ポストマンのディフェンスは原則としてオフェンスの前に立ち、後ろはチームメイトのヘルプによって守ります。
しかし、オフェンスの後ろからつかなければならない状況では、ポストマンがボールを受けた後、ボールマンに対してボールラインの原則に従ってヘルプに来るアウトサイドマンとダブルチームを行い、アウトサイドにパスをさせます。
そこからポストマンの前にディフェンスが出ることによってプレッシャーのあるディフェンスを続けなくてはいけません。 

ポストマンのディフェンスが行うヘルプ
mantoman17.gifゲーム状況においては、ポストのディフェンスがハイポストあるいはミドルポストで相手のセンターに対してプレイしている時、ディフェンスはヘルプするために自分のマークマンから離れてはいけません(図4-10)。
しかし、ポストのディフェンスがローポストでプレイしている時は、ディフェンスはゴール下に位置することになるので、その場所においてセンターを守っているのではなく、すべての実質的な目的(ゴールを守る)のためにそこに位置しているのであり、必要なときにはヘルプに出て行く必要があります(図4-11)。 

ポストマンに対するヘルプディフェンス
ポストマンは、1人ではディフェンスすることのできないポジションでなので、常にチームメイトからのヘルプを期待することによってディフェンスをします。
ポストマンのディフェンスは原則としてオフェンスの前に立ち、後ろはチームメイトのヘルプによって守ります。
しかし、オフェンスの後ろからつかなければならない状況では、ポストマンがボールを受けた後、ボールマンに対してボールラインの原則に従ってヘルプに来るアウトサイドマンとダブルチームを行い、アウトサイドにパスをさせます。
そこからポストマンの前にディフェンスが出ることによってプレッシャーのあるディフェンスを続けます。

ハイポストにフィードされた状況
mantoman18.gif
図4-12~19は、ハイポストにフィードされたときのディフェンスの対応とポストマンからアウトサイドマンにパスが返されたときの動きを示しています。
図4-12~14はハイポスト中央、図4-15~19は左ハイポストの場合を示しています。
①がハイポストの中央にいる⑤にパスしたとき、×1と×2はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームをします。
×3は⑤のドライブインに対するヘルプのために、ミドルポストまで下がります(図4-12)。
⑤が③にパスを出したとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の左斜め前方で⑤のディフェンスをとます。
×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って①へのパスをディナイします。
×2と×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で②と④のディフェンスをします(図4-13)。
⑤が①にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の左斜め前方で⑤のディフェンスをします。
×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って②と③へのパスをディナイします。
×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で④のディフェンスをします(図4-14)。
mantoman19.gif
①が左ハイポストにいる⑤にパスしたとき、×1はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームをします。
×2は⑤が右ターンしたときサンドできるようにボールラインまで下がります。
×3は⑤の左ドライブインに対するヘルプのためにミドルポストまで下がります。
×4はバックアップマンとしてのヘルプのために中に動きます(図4-15)。
⑤が①にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の右斜め前方で⑤のディフェンスをします。
×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って②と③へのパスをディナイします。
×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で④のディフェンスをします(図4-16)。
⑤が②にパスしたとき、×2はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の右斜め前方で⑤のディフェンスをします。×1と×4は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って①と④へのパスをディナイします。
×3は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で③のディフェンスをします(図4-17)。
mantoman20.gif⑤が③にパスしたとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の左斜め前方で⑤のディフェンスをします。
×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って①へのパスをディナイします。
×2と×4は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で②と④のディフェンスをします(図4-18)。
⑤が④にパスしたとき、×4はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。×2は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って②へのパスをディナイします。×1と×3と×5は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で①と③と⑤のディフェンスをします(図4-19)。 

ミドルポストにフィードされた状況
mantoman21.gif
図4-20~24は、ミドルポストにフィードされたときのディフェンスの対応とポストマンからアウトサイドマンにパスが返されたときの動きを示しています。
③がミドルポストにいる⑤にパスしたとき、×3はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームをします。
×2は⑤が右ターンしたときダブルチームできるようにボールラインまで下がります。
×4はバックアップマンとしてヘルプのために中に動きます。
×1はボールラインの原則によりフリースローラインに位置まで下がります(図4-20)。            
⑤が③にパスしたとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の左斜め前方または完全に前で⑤のディフェンスをします。
×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って①へのパスをディナイします。
×2と×4は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で②と④のディフェンスをします(図4-21)。            
⑤が①にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の右斜め前方で⑤のディフェンスをします。
×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って②と③へのパスをディナイします。
×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で④のディフェンスをします(図4-22)。
mantoman22.gif⑤が②にパスしたとき、×2はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の右斜め前方で⑤のディフェンスをします。
×1と×4は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って①と④へのパスをディナイする。
×3は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で③のディフェンスをします(図4-23)。            
⑤が④にパスしたとき、×4はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×2は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、②へのパスをディナイします。
×1と×3と×5は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で①と③と⑤のディフェンスをします(図4-24)。

ローポストにフィードされた状況
mantoman23.gif
図4-25~29は、ローポストにフィードされたときのディフェンスの対応とポストマンからアウトサイドマンにパスが返されたときの動きを示しています。 
③がローポストにいる⑤にパスしたとき、×4はボールマンに対してプレッシャーをかけるためにダブルチームをします。
×2は×4のヘルプに対するヘルプのために下がります。
×1と×3はボールラインの原則によりボールマンの方まで下がります(図4-25)            
⑤が③にパスしたとき、×3はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。×5は⑤の完全に前で⑤のディフェンスをします。×1は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って①へのパスをディナイします。×2と×4は2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で②と④のディフェンスをします(図4-26)            
⑤が①にパスしたとき、×1はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の右斜め前方で⑤のディフェンスをします。
×2と×3は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って②と③へのパスをディナイします。
×4は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で④のディフェンスをする(図4-27)。
mantoman24.gif⑤が②にパスしたとき、×2はボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×5は⑤の右斜め前方で⑤のディフェンスをします。
×1と×4は、ボールマンの隣のオフェンスに対するディフェンスの原則に従って①と④へのパスをディナイします。
×3は2パス離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内で③のディフェンスをします(図4-28)。
⑤が④にパスしたとき、×4の代わりに×2がボールマンに素早く戻りディフェンスをします。
×1は、×2のオフェンスにヘルプして②のディフェンスをします。
×4は③に対して、×3は①に対して、×5は⑤に対してそれぞれ2パス以上離れたオフェンスに対するディフェンスの原則に従って、フリースローレーン内でディフェンスをします(図4-29)。

ラベル:マンツーマン
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2017年01月12日

マンツーマン・ディフェンス-2

ボールを持たないプレイヤーに対するディフェンス

ぺリメーター・プレイヤーに対するディフェンス
ぺリメーター・プレイヤーに対して、ディフェンス・プレイヤーはボールマンとマークマンの間でオーバープレイをして簡単にパスされることを防がなければなりません。
もし、ボールを持たれたとしても直接攻撃につながらないような場所でボールを受けさせるように仕向けます(ディナイ・ディフェンス)。  
ディナイ・ディフェンスの基本スタンスは、身体をマークマンに正対してボールに対して背中を見せるようにします(クローズド・スタンス)。
足の幅は肩幅よりもやや広めにとり、膝を軽く曲げ、上体を反らない程度に起こして、下腹部に力を入れていつでも動けるような体勢にしておきます。
体重はやや内側の足に乗せるようにします。
外側の手は胴部分に沿ってパスレーンまで伸ばし、掌をボールマンに見せるように広げ親指が下を向くようにします。
内側の手は肘を張り、掌を胸の前に置くようにします。
顔は顎を絞め伸ばしている指先の方に向けるようにして、ボールマンとマークマンの両方を見るようにします(ビジョンの原則)。
この時、ボールを目の中央にしてマークマンを目の端に置くようにします。
mantoman02.gif
ディナイ・ディフェンスのポジションは、ボールとマークマントとゴールによってできる角の 2等分線上よりもややパスラインより上(ポジションの原則)で、パスコースに伸ばした手がかかるようにします(図2-2)。
このとき、自分の顔の斜め前にマークマンの顔があるようにします。
特例:ボールマンがドリブルしている場合、ドライブ・インを狙ってボールを腰よりも下げた場合、自分のマークマンを全く見ていない場合は、クローズド・スタンスではなくオープン・スタンスとなり、パス・ディナイよりもヘルプ・ケアを考えます(図2-3)。
オープン・スタンスのときのポジションは、クローズド・スタンスの場合よりも下がりぎみで、角の2等分線上よりややボールよりに位置します。
mantoman03.gifオフェンスは、ディナイされている場合にV-カットなどを用いてディフェンスを振り切ってボールを受けようとします。
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このとき、ディフェンス・プレイヤーはステップ・スライドを用いてオフェンスに付いて動き、常にマークマンに対して同じポジション(視線を変えず、顔の斜め前にオフェンスの顔がある状態)を保てるようにします(図2-4)。
後進の場合、オフェンスがフリースローレーンまでディフェンスを押し込んできたら、2パス・アウェイのポジションになるためにオープンスタンスになります(図2-5)。
オフェンスが急にバスケットに向かって鋭くカットイン(バック・ドア・カット)するのであれば、ディフェンスはそれについて行き、ボールに背を向けるように首を振って、マークマンに対応します(図2-6)。

2パス以上離れたプレイヤーに対するディフェンス
mantoman04.gifこのときのスタンスは、ピストル・スタンスと呼ばれるオープン・スタンスを行います。
さらに、このときのポジションは、図2-7で示されるように角の2等分線よりもやや下がりぎみで、ボールマンとマークマンに対してほぼ等距離に位置し(ややマークマンよりとなります)、フリースローレーンの中になります(フロートの原則)。
自分のマークマンを必ず自分の顔の前に置くようにします。
ピストル・スタンスは、身体の向きをパスラインに垂直になるように向けます。
足の幅は肩幅よりもやや広めにとり、膝を軽く曲げ、上体を反らない程度に起こして、下腹部に力を入れていつでも動けるような体勢にしておきます。
体重は前後左右に均等に乗せ、すぐに動けるように準備の姿勢をとります。
手は大きく両腕を広げて、それぞれマークマンとボールマンを指差します。顔は顎を身体の正面に向けるようにして、ボールマンとマークマンの両方を見るようにします。
この時、ボールを目の中央にしてマークマンを目の端に置くようにします。            
mantoman05.gif2パス以上離れたディフェンス・プレイヤーは、マークマンに対してそれほどタイトにマークする必要がないので、レーン内の重要なヘルプポジションとして、より有効にディフェンスすることができます。
そこで必要であればいかなるチームメイトのヘルプにいつでも参加できるように準備しています。
クリーンアップポストにディフェンス・プレイヤーが1人存在しているだけで、ボールマンやその隣のオフェンスについているディフェンスは、より積極的にプレイできるようになります。
レーン内のヘルプポジションにいるディフェンスは、必要なときには次の重要な機能を果たさなければなりません。
①ボールマンの隣のオフェンスによるバックドアプレイに対してヘルプすること(図2-8)。
②ポストマンへのロブパスを防ぐこと(図2-9)。
③ベースライン沿いのドライブインに対してヘルプすること(図2-10)。

フラッシュカットに対するディフェンス
mantoman06.gif自分のマークマンがヘルプサイドからボールサイドへフラッシュする場合、ディフェンスはマークマンのコースを抑えて、コースとタイミングをずらせることを目的としてディフェンスをします。
そして、ヘルプサイドからボールサイドへフラッシュした場合は、必ずマークマンをミドルライン上でつかまえて、ディナイの状態を作ります。
このとき、ディフェンスは他のプレイヤーに対して“フラッシュ”と声をかけて、マークマンの動きを知らせます。
ディフェンスはマークマンがボール方向に間合いを詰めることによってボールの隣のポジションになるために、クローズド・スタンスに移行します。
そして、ミドルライン上で相手を捕まえてからディナイを行うことによって、相手の思っている位置(ボールサイド)へ行かせないよう、ボールを受けさせないようにします。
このとき、少しでもタイミング、時間を余計に使わることが出来ればディフェンスの目的は達成出来たことになります。
図2-11と図2-12はそれぞれローポスト・フラッシュとハイポストフラッシュのディフェンスの動きを示しています。

パスに対するディフェンスの反応

ボールサイドのジャンプ・ツー・ザ・ボール
mantoman07.gif
自分のマークマンが隣のプレイヤーにパスすれば、ディフェンスはボールマン・ディフェンスからディナイ・ディフェンスへすばやく移動しなければなりません。
このとき、ディフェンスは、まずボールの方に向かって少し下がりながらすばやく移動して、マークマンからツー・ハンド・アーム・アウェイの距離(120~150cm)を離れることによって、自分のマークマンがゴールに向かってフロント・カットするのを防ぎます(図2-14の2の状態)。
そして、ボールマンに対してヘルプできるポジションに位置してから、ボールマンのディフェンスがきちんとディフェンシブ・ポジションをとったのを確認してからディナイのポジションをとります(図2-14の3の状態)。 
図2-13は、ボールサイドのジャンプ・ツー・ザ・ボールの概観図を示し、図2-14と図2-15はジャンプ・ツー・ザ・ボールでのディフェンスの動き方とステップを示しています。
パスした後、マークマンがゴールカットすれば、まずディナイ・ディフェンスのスタンスをとり、オフェンスにバックカットさせるようにコースチェックをして、前を切らせないようにします(図2-13)。

ヘルプサイドのジャンプ・ツー・ザ・ボール
mantoman08.gifボールマンのディフェンス以外のプレイヤーもジャンプ・ツー・ザ・ボールを行わなければなりません。
ポイント・ポジションから逆サイドのウイング・ポジションへパスすることによって、ウイング・ポジションのディフェンスはディナイ・ディフェンスからピストル・ディフェンスへ移らなければなりません(図2-16)。
このため、ディフェンス・プレイヤーはボールから目を離さないように身体を開いて、ランニング・ステップでピストル・ディフェンスのポジションへ移動します。
パスした後、マークマンがフラッシュ・カットすれば、ピストル・ディフェンスのときのフラッシュ・カットに対するディフェンスと同じようにします。
このときも、ディフェンスはマークマンのコースを抑えて、コースとタイミングをずらせることを目的としてディフェンスをします。

クローズ・アウト
図2-17のようにボールマンから2パス以上離れたオフェンスがパス(スキップ・パス)を受けたとき、ディフェンスは素早く自分のマークマンに対するディフェンシブ・ポジションをとらなければなりません。
このとき、約2~3mの距離まではランニング・ステップを行い、そこからはステップ・スライドでツーハンド・アームの距離まで両手を大きく上げて近づきます。
その後は、スタター・ステップ(ハーキー・ステップ)をしながら重心を後方において、オフェンスの動きを見ながらオフェンスに詰め寄り、ボールマン・ディフェンスの状態を作ります。

チェック・バック
自分のマークマンがパスを受ければ、ボールマンにプレッシャーをかけるためとオフェンスにアクションを起こさせるために、ボールマンにワンハンド・アーム・アウェイの距離まで近づきボールに対してスナッピング(ボール・チェック)をして、すぐに攻撃できないようにします。
その後、オフェンスの状態を見ながら、ボールマンに対するディフェンシブ・ポジションをとります。

ディフェンシブ・ステップ
フォワード・ステップ・アンド・スライド(スライド・ステップ)は、最も基本的なディフェンシブ・ステップで、すべてのプレイヤーが習得すべきステップです。
このステップは進行方向の側の足から始動させ(ステップ)、反対の足を引き付けて(スライド)、元の状態に戻します。
この動きを繰り返して移動を行います。
このとき、決して足幅が狭くなったり、揃ったりしないように注意します。            
クロス・ステップは、相手に抜かれそうな瞬間、大きなパスに対するディフェンス・ポジションの移動時、スピードドリブルをするプレイヤーに用対する場合などのすばやく移動しなければならず、方向転換が少なくてすむような場面に用いるステップです。
進行方向に対してランニングを行うが、上半身はボールの方に正対します。            
ランニング・ステップは、ディフェンスへのトランジション、クローズアウト、ヘルプディフェンスなどで、速く移動しなければならないときに用いるステップです。
進行方向に対して全速力でランニングを行います。            
スイング・ステップは、ライブボールの状態からウィークサイドにドライブインされたときや、ドリブル中に進行方向が右から左、あるいは左から右へとドリブル・チェンジされたときに用いるステップです。
相手の方向変換により、スライド足がステップ足にチェンジして、一足分後方へ下がります。
このとき足を引き過ぎるとゴールラインが開くので、身体を開き過ぎないように注意します。            
ディフェンシブ・フェイク・ステップは、ディフェンスからオフェンスに対してアクションを起こし、オフェンスに動きを起こさせるためのステップです。
つまり、オフェンスに対してディフェンスの予測したプレイを強制することです。
例えば、ウイング・ポジションでパスを受けたプレイヤーに対して、シュート・ブロックを行うようにジャンプのフェイクを行い、ベイスライン側を空けるようにすれば、ディフェンスはドライブインを行います。
そして、このドライブに対してディフェンスが予測して対応すれば、ドリブルをさせてサイドラインへ追い込むという目的を達成する事が出来ます。

ディフェンシブ・フットワーク・ドリル
・ラインドリル
・スライド・ステップ
・リトリート・ステップ
・ゴリラ・ステップ
・クロス・ステップ
・スイング・ステップ
・スイング・リード
・斜め後方にスライド・ステップ(リトリート・ステップ)を3ステップして、スイング・ステップをする。
これを交互に繰り返す。
・サイド・ステップからクロス・ステップ
・斜め後方にサイドステップで進み、途中でクロスステップに切り替える。この動作を左右交互に繰り返す。
・クロス・ステップからサイド・ステップ
・斜め後方にクロスステップで進み、途中でサイドステップに切り替える。この動作を左右交互に繰り返す。
・ダイヤモンド・ステップ①(スライド・ステップ)
・2回のスイング・リードを行い、アプローチ・ステップをする。これを交互に繰り返す。
・ダイヤモンド・ステップ②(スライド・ステップ)
・3回のスイング・リードを行い、アプローチ・ステップをする。これを交互に繰り返す。
・ダイヤモンド・ステップ①(クロス・ステップ)
・クロスステップを斜め後方に3ステップして、ターンで切り返す動作を2回行い、アプローチ・ステップをする。
これを交互に繰り返す。
・ダイヤモンド・ステップ②(クロス・ステップ)
・クロスステップを斜め後方に3ステップして、ターンで切り返す動作を3回行い、アプローチ・ステップをする。
これを交互に繰り返す。
・ディフェンシブ・フットワーク・ドリル(30秒間×3set)
・アプローチ・ステップとリトリート・ステップの練習
・マス・ドリル
・スライド・ステップ・ドリル(30秒間×3set)
・コーチの指示に従って左右にスライドステップを行う。
・ゴリラ・ステップ・ドリル(15秒間×3set)
・スライドステップドリルと同じことをごリラステップで行う。
・タッグ・ドリル(15秒間×3set)
・オフェンスとデェフェンスが正対するような位置をとる。オフェンスはディフェンスをふり離すか、位置関係を崩すように動く。
・ドライブインに対するヘルプ・ディフェンス
・シャット・ザ・ゲイト
mantoman09.gif図3-1で示されているように、ドライブインされたとき、ドリブラーのディフェンダーに最も近いディフェンダーがヘルプしなければなりません(サポートの原則)。            
ボールマンの隣のディフェンダーの役割は、簡単にパスを出させないこと(ディナイ・ディフェンス)とボールマンがドライブ・インした場合に味方のヘルプに出ること(ヘルプ・ディフェンス)です。            
ボールマンのディフェンダーは、できるだけ外側に、リングから遠ざけるようにドライブさせるようにディフェンスをし(ドリブルの方向づけ)、例え抜かれたとしてもボールマンの横を付いて行きます(ラン・グライド・ラン)。
ボールマンの隣のディフェンダーは、ボールマンがドリブルを始めたならば、素早く足を動かし、オープンスタンスのポジションからドリブラーに対してボールマンのディフェンスと挟むように飛び出します。
このとき、ディフェンスは間を抜かれないようにし、ドリブラーのドリブルを止めるか外側に行かせるようにしなければいけません。
ドリブラーがその動きを止めたならば自分のマークマンのポジションに素早く戻ります(ヘルプ・アンド・リカバリー)。
また、ドリブラーがミドルレーン(ディフェンスのウィークサイド)にドライブインしてきたとき、ヘルプするディフェンダーーは自分のマークマンを視野に入れておかなければなりません(ビジョンの原則)。            
ボールマンの隣のディフェンダーーは、ボールマンがドライブインをするためにボールを腰よりも下げた場合とボールマンが逆の方向を見ていて自分のマークマンにパスを出すことが出来ない場合、ディナイのポジションから離れてオープン・スタンスを取り、ドライブ・インに対するヘルプの用意をします(ディフェンシブ・ポジションの原則の特例)。
図3-2はドライブするためにボールマンがボールを腰よりも下げた場合のディフェンス・ポジションを示しています。

ヘルプ・アンド・リカバリー
mantoman10.gif
ボールの隣のディフェンスは自分のマークマンをはっきりと視野にいれておかなければならない。
ボールマンがドリブルを止めた後、ボールマンはノーマークになっている隣のプレイヤーにパスするので、ヘルプに出たディフェンスは素早く戻らなければなりません(ヘルプ・アンド・リカバリー)(図3-3)。            
パスを受けたプレイヤーがクローズアウトしてくるディフェンスに対してドライブインしたとき、隣のディフェンスはヘルプに出てシャット・ザ・ゲートを同様に行います。
他の2人のプレイヤーはフリースローレーン内でバックアップマンとしてヘルプに出る準備をしておきます(図3-4)。            
ドリブラーがウイングにパスすると、ヘルプに出たプレイヤーはそのままディフェンスに戻り、ボールマンのドライブをバスケットに一直線でなく、外に向かって大回りするようにドリブルさせるように仕向けます。
フリースローレーン内にいる逆サイドのウイングにマッチアップしているディフェンスは、ドライブインしてくるボールマンがフリースローレーン内に入らないようにフリースローレーンを横切ってヘルプに出ます。
もう1人の逆サイドのプレイヤーはより深く入って、ヘルパーをヘルプする(ヘルピング・ザ・ヘルパー、3人目のヘルプ)。もう1人のディフェンスも同様にフリースローレーン内に入ります(図3-5)。

ローテーション
mantoman11.gif図3-6で示されているようにボールマンのディフェンスが抜かれた場合、隣のディフェンスは "カバー"または”ヘルプ”とコールしてドリブラーに対して出ます。
ドリブルで抜かれた場合のカバーディフェンスを行うことによって、必ずノーマークは出来ます。
そのため、抜かれたディフェンスは、抜かれてもそのまま全速力でボールマンを追いかけて行き(ラン・グライド・ラン)、ボールマンが止まってもそのままヘルプに出たディフェンスのマークマンのところに動きいてローテーションを行います。            
図3-7は、3人でのローテーションが示されています。
図3-6のようにローテーションを行いますが、パスに対して遅れる場合があります。
その場合、ボールマンに対して他に早く対応できるディフェンスがいるときには、3人目のヘルプディフェンスを行い、抜かれたディフェンスはそのままローテーションします。            
図3-6の場合は2人のローテーションですが、実際には3人または4人で行います。
このときのディフェンスは、ボールマンをノーマークにしないために、時間的に最もボールに近いプレイヤーがボールマンに対して反応しなければなりません(マッチアップの原則)。
ドライブインに対して、隣のオフェンス・プレイヤーは簡単にヘルプに行かせないように、ボールから遠ざかるような動きをします。
このような場合、ディナイの原則のために、ドライブインのヘルプに遅れることになります。
しかし、ボールラインの原則によって、ドライブインに対するヘルプディフェンスを上手く行うことが出来ます。
ボールラインの原則:ほとんどすべての場合において、ディフェンダーーはボールラインの内側に位置しなければなりません。
ボールラインは、リングを中心としたボールマンを通る半円上の仮想線です。
オフェンスがドリブルを終えた状況(デッドボール・ディフェンス)では、ボールラインの原則は当てはまりません。            
mantoman12.gif図3-8に示されるようにボールマンがディフェンスの間にドライブインを始めたとき、隣のオフェンスプレイヤーが後方に移動したときも、ボールマンの隣のディフェンスは、ボールラインの原則によってドライブインのヘルプに出ます(サポートの原則)。            
ドライブインのヘルプと同じような動きを積極的に用いることによって、トラップディフェンスを行うことが出来ます(図3-9)。
ドライブインを始めた瞬間に、隣のディフェンスは”ジャンプ”とコールして走ってドリブラーに向かいます(ラン・アンド・ジャンプ)。
ドリブラーのディフェンスは、方向転換をさせないように横からディフェンスをして、隣のディフェンスが出てきた瞬間にそのまま走って隣のプレイヤーのディフェンスにスイッチします。こうすることによって、ボールマンを驚かすことが出来ます。


ラベル:マンツーマン
posted by お菓子なコーチJ at 16:45| Comment(0) | ディフェンス戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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